思ひで(16)売れっ子?ピアノマン
ビリー・ジョエルの「ピアノマン」の歌が
流れる。
ピアノを弾く男の人って、どこか繊細で
とても綺麗な指をしていたりする。
あたしがギリさんと出会った頃
彼は「パレスカ」というバンドで
キーボードを弾いていた。
あたしの憧れの女性。。
「パレスカ」のバンドのボーカルだった
女性もその一人だ。
長身で、長い髪、
ステージに立っただけで放つ、存在感。
照れ隠しの話し方の裏に見え隠れする
繊細な心とパワフルな歌声。
ドラム、ギター、ベース、キーボード
コーラス、そしてボーカル。
一体感があり、ポップで、
かっこよかった。
彼女からメインボーカルとしての
アドバイスをたくさん教えて貰った。
忙しいギリさんに
「一緒に音楽してほしい」
なんて、とても言えなかった。
一緒にやってはもらえないかも・・・
断わられるのもイヤダ・・・
という気持ちもあった。
また、スタンダードジャズに夢中で、
あかねさんのピアノにもゾッコンだった。
あかねさんのピアノを聴くとグッとくる。
そして、ギリさんのピアノに感動する。
とても当たり前のことだが、
同じピアノという楽器で
こうも、違うのかと思う。
それぞれ、カッコイイ。
ボーカルは、
歌うといっても、それぞれ、声帯が違っていて
持っている楽器が違うんだくらいに
思っている。
でも、全く同じピアノで弾いても
その人の個性が演奏にあらわれる。
上手い下手の技術じゃなくて
音にその人の心がのるのだ。
もちろん、これは全ての楽器に言えること。
だから音楽は楽しいんだろうな。
そんなわけで、
あたしはギリさんのピアノを
楽しく聞いているイチファンではあったが
まさか、一緒にバンドを組むことになるとは
その時は全く予想もできなかったのである。
そうそう、ギリさんが繊細で
とても綺麗な指をしているかどうかは
実際のライヴを見て確かめてほしい。。
と、ライヴに来てもらおうと、ネタをふる
あたしであった。。(笑)
(次回へ続く・・こちらの話は左のカテゴリー「思ひで」をクリック
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