お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい
ごめんなさいね おかあさん
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい
ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくはいう
ぼくさえ 生まれなかったら
かあさんの しらがもなかったろうね
大きくなった このぼくを
背負って歩く 悲しさも
「かたわな子だね」とふりかえる
つめたい視線に 泣くことも
ぼくさえ 生まれなかったら
ありがとう おかあさん
ありがとう おかあさん
おかあさんが いるかぎり
ぼくは生きていくのです
脳性マヒを 生きていく
やさしさこそが 大切で
悲しさこそが 美しい
そんな 人の生き方を
教えてくれた おかあさん
おかあさん
あなたがそこに いるかぎり
「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」
向野 幾世 扶桑社文庫
去年の秋にライヴをした時に
車椅子に乗った男の人と
付き添いのお父さんらしき方が
ライヴを見てくれていて
1ステージ目が終わったときに
写真を・・と言われ
一緒に撮りました。
車椅子の彼はお話ができないよう
だったけれど、
2ステージ目も見てくれて
その時、この演奏が彼の心に
届いているかな。。
届きますように。。と思いながら
歌ったのを思い出しました。
私は自由な体をもって生まれ、
不自由な人のつらさや悲しさ、
周りの方の大変さを
本当には理解できないのかもしれないけれど、
この本は私をとても励ましてくれました。
もし、機会があれば
ぜひ、読んでみてくださいね。
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