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おもひで(20)授かりもの

冬の寒い日に
あたしは子を産んだ。

病院から退院した日は、
めずらしく大阪に雪が積もった。

音楽から遠ざかったことの悲しみは
授かった小さい人のおかげで吹き飛んだ。

小さい人が笑うようになって
睡眠不足で疲れた体も吹き飛んだ。

それくらい小さい人の存在は偉大なのだ。

音楽だって、歌いたければ
カラオケでもいけばいい、と思うくらいになった。

そんななか、音楽へのお誘いがあったのは
大好きなあっちゃんからだった。

忘れかけていたステージでの楽しさと
遠ざかっていた音楽の世界へ
引き戻してくれたのは
あっちゃんだ。

ライヴで歌う事はもうない、
と思っていたから
あたしは本当に嬉しかった。

あっちゃんはいつも、
あたしがしんどい時や
遠ざかりそうになった時、
手を差し伸べてくれる。

そして、
小さい人が生まれて一年ほど経った時
とうとうPOCの前身が生まれた。

それはお正月に
親しい友達を招いたときだった。

小さな部屋に
十数人の友達が鍋をつついたり
お酒を飲んだりして楽しんでいた。

その中に、ギリさんがいた。

ギリさんは
うちにある安物のキーボードを弾きながら
「なあ、ヒトちゃん、パンドしようや。」と言った。

その時、あたしの大好きなパレスカは
長い活動のあと、解散してしまっていた。。

ギリさんはメインバンド、パレスカの解散で
少し時間に余裕があったのだろうか。

あたしはただの社交辞令と思っていた。

だから

「じゃあ、あたしのために曲を作って。
曲ができたら、バンドしよう。」
と、言った。

お酒の席の上でのことだったので
全く信じていなかった。

そんな約束があったことも
忘れかけていた寒い2月、
ギリさんから連絡があった。

「曲ができたよ。歌詞をつけてよ。」

あたしは本当に驚いた。
そして、とても嬉しかった。

しかし、あたしには小さい人がいる。

本当にバンドなんて出来るのだろうか。
だんなさんの協力なしに、バンド活動はできない。

半信半疑だったが、

だんなさんは

「やったらいい。」

と、あたしの背中を押してくれた。

小さい人を授かり、
だんなさんと周りの仲間から
音楽する環境を授かった。

授かったものは大切に育てていく、

そして、それがあたしの笑顔の源になるのだ。

(次回へ続く・・こちらの話は左のカテゴリー「思ひで」をクリック
すると、続けて読むことが出来ます)

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