おもひで(21)交換日記
ギリさんが作ってきてくれた曲に
詞をつけることになった。
なんと、
今まであたしは作詞したことが
一度もなかったのだ。
それまでは
スタンダードジャズやら、ロックや
ポップスのカヴァーばかりだったので
自分で詞を作ることはなかったし、
また、出来るわけもないと思っていた。
詞で、思い出すのは
中学生の時に女の子の友達と
交換日記をつけていたことがある。
当時、流行っていて、あたしは
複数の女の子と日記を交換していた。
あまりいつもは親しくしていないのに
「仲良くなりたいから。。」と言われ
交換日記をするようになった女の子がいた。
かわいくて、頭もよくて、
とてもいい香りのするシャンプーを
つかっている人だった印象が残っている。
当時、フォークやニューミュージックが流行っていて
私はオフコースやユーミンや中島みゆきが好きだった。
そして彼女は松山千春が大好きだった。
よく、日記に千春の歌詞がたくさん書かれていた。
そのうち彼女自身が作った詩も
書かれるようになった。
千春の世界のような、切なくて、ノスタルジックで
中学生が書いたとは思えないような
少し大人びた完成度の高い作品だった。
彼女が詩を書いてくるので、
当時の私も何か書こう。。と、
書いてはみるものの
どんなにひいき目に見てもイケテいなかった。
特に彼女が書いてきた詩のあとに読み返すと
あまりのレベルの違いに恥ずかしくなり
それ以来、
「私には、そのセンスはないんだ」と
書いたことがなかったのだ。
それなのに、小さい人ができてから
オリジナル曲を作りたい、と思うなんて
どういう心境の変化だったのだろう。
自分でも、不思議でしかたがない。
そして、ギリさんから
静かで綺麗な曲をもらった。
目を閉じて、ピアノの音を聴いていると
不思議とイメージが沸いてきた。
当時、青少年のショッキングな殺人事件があり
それが重なって、私の記念すべき
第1作目が出来上がった。
「crying」という詩である。
http://port-of-call.cocolog-nifty.com/blog/cat2283189/index.html
かなり、重いテーマなのだが
その時の気持ちと曲のイメージで
あっという間に書き上げた。
(次回へ続く・・こちらの話は左のカテゴリー「思ひで」をクリックすると、続けて読むことが出来ます)
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