天川村~みたらい渓谷(2)
民家の中、細い道路を抜けて
天河神社に着いた。
私は高野山が大好きなのだが
高野山を開いた弘法大師さまが
ここで修行されたと知って、ワクワクした。
手と口を清め、鳥居をくぐり、階段をのぼると
かすかに音楽が聞こえる。
本殿と参拝する拝殿はとても大きくて向かい側に
能舞台があった。
拝殿から聞こえてきたのは、なにやらギターの
インストロメンタルだ。
どうもCDを流しているらしい。
参拝したあと、他にも見る場所があるか
うろうろとしてみたが、拝殿のほかは
あまりないようだった。
お守りでも買おうかと思ったが、
そこで、護摩木を何本も書いている人がいた。
遠方から来られているらしく、他の人の分も
書いているのか、その本数は10本以上あった。
私も護摩木は高野山で何回か焚いてもらって
いるが、その人の護摩木の本数に圧倒され
結局、何も買わず、拝殿に戻った。
拝殿には、数人の方が、本殿を前に
目を閉じて瞑想されている。
私も一緒に座ってみるが
どうもCDの音が気になってしまった。
できれば、神社の蝉の声だけで
よかったように思う。
それでも、神社にお参りできてよかった。
神社をあとにし、天川村の中心地
「天川川合」に行く事にした。
バスがなければ、歩くつもりだった。
地図からすれば、40分ほど歩けば
たどり着けるはずだ。
歩く事は苦にならないが
道を間違えないか、それが不安だった。
途中で人にたずねるにも
人っ子ひとりいない山の道だからだ。
ところが運のいいことに
神社を出るとすぐに、見覚えのあるバスが
やってくる。
日傘を差したまま、じっとバスを見ていると
バス停でもないのに、止まってくれた。
「このバスは「天川川合」に止まりますか?」
運転手さんに尋ねる。
見知らぬ土地にひとり旅だと
とにかく尋ねてしまう。。
「止まるよ~」
のんびり運転手さんはこたえてくれた。
その後、2人組みの女の子たちが乗ってきた。
大きな荷物を先の道路に置いてきているという。
またまた、バス停でもないのに止まって
女の子たちの荷物待ちをする。
ご近所の目の不自由な方も乗り込む。
世間話がお客さんと運転手さんを交えて始まる。
話し込みすぎて、降りる駅に止まらず
しかたなくバスはバックして戻る。
なんて、なんて、のんびりした場所なんだ!
素晴らしいーー。
ゆったりした村時間に感激しながらも
帰り時間の限られた私は少しだけあせる。
時間があれば、行ってみたかった
「みたらい渓谷」に行こうとしていたからだ。
ぼんやりしていると運転手さんに
「ここ、「天川川合」だよ。」と言われる。
「え?ここ?」
乗り込むときに、運転手さんに聞いていてよかった。
気づかずに乗り過ごすところだった。
あわてて、バスを降りた。
降りたものの、本当になにもない場所なのだ。
向かいにただひとつある、「天川村総合案内所」を尋ねた。
つづく・・・
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おお、旅はまだまだ続くのですね!
一緒に旅しているような感覚に陥ります~
にしても、バスの本数が少ないだけに
何か乗り間違えあったら大変!?
と、ドキドキ(^^;ゞ
地元の方々も親切な感じで
時間もゆっくり過ぎていくようでイイですね~☆
投稿: キクゾー | 2008年8月12日 (火) 10時03分
キクゾー様
お返事遅くなりましてスミマセン!
そうです、旅はまだまだつづくのであります(笑)
たった1日の日帰り旅行でこれだけ書けると
いうのも、びっくりですね!
すぐ隣の県なのに、こんなにもゆったりと
しているなんて感激でした!
また、続編もぼちぼち読んでくださいませ!
投稿: hitomi | 2008年8月17日 (日) 17時19分