千曲川

大型の台風が大きな傷跡を残していった。

千曲川が氾濫している。
茶色の水の中をクレーン車が動いている。

はやく元の生活に戻れるように
頑張っている人たちがたくさんいる。

千曲川と聞いて
父親を思い出した。

20代の頃、数えるほどだったけれど
父と母とカラオケに行ったことがあった。

父はそれほど歌は上手くなかったけれど
五木ひろしの「千曲川」だけ
とても素敵に歌っていた。
素朴な歌い方と曲調がとても合っていた。

信濃の緑、美しい千曲川に
はやく戻りますように。

私が歌うことを喜んでくれた父。
「千曲川」も3拍子だったんだな。

流れに逆らわずに
心に小さな火を燃やそう。